地球(ほし)の子供たちは皆踊る 〜前編〜

353 名前: ブライト  1/5 [sage] 投稿日: 03/10/11 17:11 ID:???
6     『地球(ほし)の子供たちは皆踊る 〜前編〜』     ブライト・ノア


「完全なニュータイプなんて、存在しない。完全なモビルスーツが存在しないようにね」


アムロ・レイが僕にそういったのは彼が出撃する少し前のことだった。
そのとき、僕と彼はミーティングルームで最後の打ち合わせをしていた。戦闘が始まる前にこまかい調整をする必要があったからだ。
いつハイパーバズーカをだすか、とか万が一の時に内部破壊をするためのタイミングとかそういったことだ。僕らは二人だけで話し合った。
コーヒーを三杯は飲んだ。僕は最近食欲が無くなったかわりに喉が凄くよく乾くのだ。まるで砂漠に水をやるみたいにコーヒーは僕の胃に消えていった。
話が終わり、僕と彼がコーヒーを飲んでいたときに、彼はきっぱりとそういった。
「結局、彼が求めているものは幻想に過ぎないんだ」と、彼はコーヒーのパックを飲みながら続けた。
「そうかもしれない」と、僕は認めた。けれど、実際僕はシャアがどれだけ間違っているのかわからなかった。
連邦内部は僕にはどうしようもないほど腐敗していたし、更に彼らはきわめて楽観的に宇宙のことを考えすぎていた。まるで遊園地かなにかのように。
彼らの頭にあるのはどう出世するかということであり、それ以外は愛人と寝ることしか考えていないように見えた。
そんな彼らから命令を受けるたびに僕はどうしようもない無力感に襲われたものだ。やれやれ、またか、といった具合にため息をよくついた。
だから、シャアが立ちあがったのを聞いたときそれほど驚かなかった。むしろ思ったより遅かったな、と思ったほどだ。
結局のところ彼がエゥーゴから姿をけしたのもそういうことだったし、思想的には純粋な彼が反動的にこういった作戦を思いつくのは必然でもあった。
僕は彼の考えを理解した。同情もした。だが、賛同はできない。僕は地球が好きなのだ。
だから、僕は艦長としてここにいるしアムロパイロットとして僕と話しているのだ。結局のところ僕らはそうなってしまったのだ。
なにがわるいかなんてことは後からくる結果でしかない。

「いま何考えてる?」と、アムロが言った。
連邦政府のこと」
「どんな考えがまとまった?」
「連邦は解体して独立国家共同体になったほうがいい。ソビエトみたいにね」
僕は答えた。アムロはひとしきり笑った後、コーヒーを飲み干してゆっくりと立ちあがった。僕も一緒に立ちあがる。
そろそろ戦いが始まる時間だった。


戦いは熾烈を極めた。
僕が打ち出した核ミサイルはことごとく狙撃されてアクシズを砕くことはできなかった。強敵がいるのだ。まさに最悪の展開だった。
モビルスーツ部隊は敵のMAによってかなりの被害をうけていたし、肝心のアムロ・レイともとっくに通信が取れなくなっていた。
ディスプレイのいたるところから火球があがっていた。いたるところにジムやギラ・ドーガの残骸がまるで海辺の貝殻のように散らばっていた。
僕が乗っているラーカイラムはよくやっていた。夏の虫のようにうようよやってくる敵MSを対空砲火で撃退しながらアクシズに接近していた。
遠くから見るとアクシズはまるでいびつな十字架のようにみえた。そして、そこに群がる僕らは哀れな子羊のように、混乱し、戸惑い、絶叫していた。
目の前でジェガンが一機、ギラドーガに上半身を真っ二つに切られていた。が、そのギラドーガも一瞬の後には同じ運命をたどっていた。
そのあとには双方の艦砲ミサイルの雨が降り注いで、機体自体も粉々になってきえた。
僕はクルーにアクシズに接近するように指示を出しつつも、自分の無力さを感じずにはいられなかった。
結局のところ、僕らは運命の歯車に過ぎないのだ。ただ、よく回るか回らないかの違いしかない。
磨り減って磨耗していくだけの存在に過ぎないのだ。そして使えなくなれば交換するだけのことだ。磨耗・・
僕は、そんなことを思いながら、ふとあることを思い出した。それはまだシャアがこんなことをする前のことだ。


354 名前: ブライト  2/5 [sage] 投稿日: 03/10/11 17:14 ID:???

「もうだいぶこのサイクルにも落ち着きました」

僕が病院に見舞いにいったとき、ファ・ユイリィは、そういって愛しそうにベッドに寝ているカミーユを見つめた。
カミーユは、静かに寝息を立てていた。あまりに静かなので、死んでるんじゃないかと不安になったくらいだ。
「彼は、1日のほぼ三分の二はさまざまな検査をされています」と、ファは言った。
僕は、カミーユの額にかかっている青い髪をみながら、ふぅん、と相槌をうった。
彼はアーガマを降りた時より、幾分やせたようにおもえた。くせっけのある髪は相変わらずだった。
唇も少し荒れていたし、肌の色は少し薄くなっていた。だが、総体としては僕が最後にあったときとあまり変わったようにはみえなかった。
ファも、そんなに変わっていない。彼女は相変わらず若く、元気だった。
だが、言葉の節々からは、やはり僕は過ぎ去った年月というものを感じざるを得なかった。


カミーユが正気に戻ったのは、僕達がハマーンを倒してすぐのことだった。
理由はわからない。医者の一人は、ハマーンが出していたプレッシャーが消えた所為だともっともらしい理由を述べたが本当かは疑わしい。
だけど、事実として彼は意識を取り戻し、そのおかげで、あるていど一般人として暮らしていけた。それはとてもいいことだと僕は思った。
彼は医者になるという夢があり、そのために大学に入る勉強をしはじめた。だが、自体はそう簡単に進まなかった。
連邦が、アムロ・レイの再来といわれた彼を手放すのを躊躇したからだ。万が一、反連邦組織にでも入られたら、と危惧していた。
アムロ・レイを、軟禁状態で飼い殺しにした連邦の考えそうなことだった。彼らは性善説を信じない。
それでということではないが、彼は、年に数回、数週間ほどダブリンにある病院で再チェックをうけることを義務付けられていた。
脳波とか、脈拍とかそんなものだ。反射神経や情報伝達スピードなども調べられた。
精神病患者にたいする処置だと連邦はいったが、勿論其れはカミーユを監視するためのの名目に過ぎなかった。
そんなわけで、彼は僕が訪れた当時、九回目の定期入院の最中だった。



「そちらの方はどうなんですか?」彼女が、話題をかえた。
「あぁ、順調だよ。僕らがやっていることは、結局雪かきに過ぎないけれどね」
「雪かき?」
「そうだよ。コロニーに住んでいる住人の中にある不満が屋根の上に雪のように静かに積もる。
その重みで家がつぶれてしまうまえに、僕たち軍人が其れをMSで取り除く。雪が無くなる。けど、また雪は降る。取り除く。その繰り返しさ」
温かいコーヒーを飲みながら、僕は言った。コーヒーはやや僕には甘すぎたが、冷えた身体にはありがたかった。
「いつまで続けるんです?」
「永遠に」
僕がそういうと、ファは哀しそうな顔をした。けれど、真実だから僕にはなんともいいようがなかった。
結局のところ、僕らは同じ場所で足踏みをしているだけにすぎないのだ。


僕は窓の外に眼をやった。
眼下には、森が見えた。この病院は森の中にまるで隠れるようにひっそりとつくられているのだ。
ホワイトハウスにもにた真白な近代的な建物が、こんなところにあるなんてしったら付近の村人は驚くだろう。
しかも軍用病院なのだ。僕は、ここにくるまえにであった老人たちの平和そうな顔を思い浮かべた。彼らは何もしらないのだ。
そう思うと、何故か心が痛んだ。


355 名前: ブライト  3/5 [sage] 投稿日: 03/10/11 17:19 ID:???

ファが一旦近くにある家に、カミーユの着替えを取りに戻るというので、僕はその間彼の介護をひきうけることにした。
「すいません。すぐに戻りますから」
「ゆっくりしてきていいよ。ここには別にドムもグフもいないから敵が襲って来る心配はないからね。
あぁ、けど、さっきすれ違った看護婦はどことなくズゴックに似てたな」
「ふふふ、そんなこといっちゃダメですよ。それじゃあ、1時間したら戻りますからそれまでお願いします」
彼女は、そういうと、洗濯物をぎっしりと詰め込んだバックを持って、部屋から出ていった。
コツコツと床を歩く乾いた音がゆっくりと遠ざかっていき、ある一点までいったとき完全に聞こえなくなった。

残された僕は、おおきく欠伸をした。本でも持ってきていればよかったと僕は後悔した。僕はもう何年も本を読んでなかった。
僕は、椅子を彼の枕元の近くに移動させて座ると、バスケットの中に在る林檎を取り出した。大きくて

赤い林檎だった。
服で二三度擦ってから、齧った。しゃりしゃりとしていて、甘さが控えめでとても美味しかった。


暫くしてから、カミーユが目を覚ました。
「おはよう」と、僕はいった。
彼は、返事をしなかった。ボクがいることにはまるで興味はないようだった。
一旦僕をちらりとみた後は、彼は病室のある一点をぼんやりとみつめていた。
僕もそこをみてみたが、取りたてて変わったところはないただの壁だった。しみひとつない真っ白な壁だ。

「おはよう。よく寝ていたね」と、もう一度僕は言った。今度は彼の耳に届いたようだった。
「ファは・・?」
「彼女は、ちょっと着替えを取りに家に戻った。大丈夫。すぐに戻ってくる」
カミーユは僕をちらりとみてから、こくん、と親に諭された子供のように頷いた。寝ぼけているのかもしれない。
お腹がすいてそうなので、僕は林檎を一つ綺麗に剥いて切ると、爪楊枝を刺してから彼に渡した。
彼は右手でそれをうけとると、上体を起こして、ゆっくりと齧った。しゃりしゃりと食べるその姿はリスかなにかの小動物のようだった。
食べ終わると、彼はペットボトルの水を唇を湿らす程度にほんの少しだけ飲んだ。そして、唇をぬぐった。

「気分はどうだい?」と、僕は聞いた。
「普通ですね。・・・お久しぶりです。ブライトさん、少しやせたんじゃないですか?」と、ようやく

頭のさえてきたらしいカミーユは言った。
「そうかな」と、僕は顔をさすった。そうかもしれない。昔ほど、僕はものをあまり食べなくなっていたのだ。
「けれど、君ほどじゃないよ」
僕がそういうと、彼はそうですね、と相槌をうった。そして、林檎を齧った。
その間に看護婦が入ってきて、僕らのほうをちらりとみたあと、すぐに戻っていった。彼女の後姿はどことなく木馬を僕に思い出させた。
真っ白でどことなく品がある。そして形而上的に美しい。


「そういえばこの前、アムロさんがお見舞いにきてくれましたよ」
「へえ。アムロが?どんなことを話したんだい?」と、僕は答えた。
「別に・・たいしたことじゃないです。ただ様子をみにきてくれたようで。今、ゼータにのってるんですってね」
「あぁ、正確にはリファイン・ガンダム・ゼータだけどね。デザインも少し変わった。僕は昔のほうが好きだったけどね
いまのはなんていうか、まるで面白みがない。変形もできないしね」
といった風に、僕とカミーユはその後、差し当たりの内会話をした。ダブリンはいまどうなっているとか、アーガマは廃棄されたとかそんなことだ。
暫く話しているうちに僕とカミーユの間にあった、数年振りにあったことの違和感みたいなものは消えていった。

「ブライトさん、そろそろ本題にはいったらどうです」と、暫く雑談した後にカミーユは唐突にいった。
「本題?」
「あなたが、わざわざ僕を見舞いにきたなんて思えないですからね」
「そんなに不自然かな?」
「誤魔化さないでください。なんの用なんですか。できれば、ファがいない今に聞きたいですね」
僕はため息をついた。ごまかすことはできなそうだった。だいたい僕は隠し事ができない性質なのだ。
違和感がなくなったと思っていたのは僕だけのようだった。カミーユは僕のことを見ぬいているのだ。
「・・・君に連邦に戻るように説得するように命令されたんだよ」と、あきらめて僕はいった。


356 名前: ブライト  4/5 [sage] 投稿日: 03/10/11 17:23 ID:???

そう、僕が今日きた目的は彼を再び軍属にさせるためだった。理由はわからない。連邦は僕に何一つ説明してくれないし、またその必要はないのだ。
僕はせっせと食料を運ぶ働きアリのように、ただ女王アリの命令に従うだけだった。
「・・・そうですか」
カミーユはそう返事をすると、押し黙った。僕も何も喋らなかった。ただ、剥いた林檎を齧った。
窓の外の木に、一羽のもずがやってきて、幸せそうに歌をさえずった。廊下からはコツコツという看護婦の忙しそうな音が響いていた。
僕は、さっきの木馬のような看護婦とデートすることを思い浮かべた。それは悪くない考えに思えた。
彼女に声をかけて、一階の食堂で会話をするのだ。内容はなんでもいい。天気のこと、政治のこと、健康のこと。そんなことだ。
そして、暇だったら今度会わないか、と彼女を誘うのだ。二人で森でも散歩して、美味いイタリアンでも食べることにしよう。
ミライにばれないようにするのは骨が折れそうだったが、それもなんとかなりそうだった。
僕らは、どの夫婦も同じように、新婚の時ほど仲の良い夫婦ではない。
それに、ミライはずっと地球で、僕の性欲はカプールのように膨張しているのだ。

「ブライトさん?」と、カミーユが声をかけたが、僕は自分の考えに深く沈みこんでいて気がつかなかった。
そのとき、僕は彼女のブラのホックをはずすのに苦労しているところだった。
「ブライトさん?」
もう一度カミーユが聞いた。

  ブライトさん?

    
              艦長・・
 ブライト艦長・・!                
                             艦長!  

「艦長!大丈夫ですか?しっかりしてください!爆薬のセット全て終わりました」

その言葉で僕は現実に引き戻されることになった。目の前には、プチ・モビルに乗ったクルーの姿がみえた。彼の目はどこか、焦って見えた。
「艦長!はやく退却しましょう!」と、隣にいたプチ.モビルのオトコもいった。「このままじゃ、つぶれてしんじゃいますぜ!」
そうだ。今はシャアとの戦争の途中で、僕はプチ・モビル乗ってアクシズの内部に潜入しているところだったのだ。
坑道の中は狭く、それに振動が凄くて、今にも天井の岩盤が落ちてきそうだった。事実、さきほど、一人のクルーが死んでいた。
「それじゃあ、急いで脱出しよう」と、僕はいった。

艦に戻ると僕は、艦をアクシズから離脱させた。
戦闘はいよいよ佳境にはいっているらしくて、いたるところで光線が入り混じっていた。光が無数に発生し、また消え、またともった。
その一つ一つが命の輝きだと僕は思った。それは、まるで懐中電灯のスイッチをON、OFFと繰り返しているようだった。
それも数千人が一斉にオンとオフを繰り返しているのだ。ON OFF ON OFF・・パチン。といった具合に。
僕は、その中にいるであろうアムロとシャアのことを思った。白と赤の閃光が交錯している光景を思い浮かべた。
そこではアムロが何かを否定し、シャアが肯定していた。また別の面では、アムロが認め、シャアが否定していた。それは限りなく平行線だった。
それにもかかわらずその二つの光は交じり合い、別の色に変わろうとしていた。だが、それが何色かは僕はわからなかった。
「ラーカイラムは後退しつつ、敵の旗艦を叩く!」と、僕はクルーに命令をした。結局のところ戦争というのは頭を叩かないと終わらないのだ。
僕は、クルーがもってきてくれたコーヒーを飲んだ。どうしてこんなに喉が乾くのだろう?わからなかった。
そしてコーヒーを飲み干した後、僕の意識は再びカミーユとの会話に戻っていった


357 名前: ブライト  5/5 [sage] 投稿日: 03/10/11 17:28 ID:???



「このまえ、シャアさんからも同じ誘いをうけましたよ」と、長い沈黙のあとに彼はいった。
「そうなんだ」
僕は特におどろかなかった。シャアが彼にコンタクトをとることは、むしろ当然のことに思われた。
カミーユはシャアにとってある種の象徴であるのだ。人類の可能性の象徴なのだ。
他人に可能性を見出すのはシャアの特徴だった。彼は、自分の能力を信用せず、最後のところで他人を頼る癖がある、と僕は思っていた。
頼られたほうへのプレッシャーなどは考えない。それが彼の独善に繋がっているのだ。
だけど、彼はどこかで人を信じたいのだろう。それが可能性にすぎなくとも、そう思うことは悪いことではない。希望があるからだ。


「それで、君はどうするつもりなんだ?」と、僕は尋ねた。ちらりと、窓の外に目をやったがもうそこにはモズはいなかった。
別にシャアのところにいくといっても僕は止めるつもりは無かった。それは彼の決定であって、僕になにかいう権利はないのだ。
無論できることなら戦いたくない。彼は強いし、きっと連邦で彼を止められるのはアムロしかいないだろう。
ケーラの顔も浮かんだが、彼女はまだ駄目だ。おそらくスパゲティーを茹でるより早く落とされることだろう。
カミーユは、しばらくためらっていたようだが、ゆっくりと喋った。

「わかりません。正直、僕はネオジオンも連邦もどちらも間違っていると思います。
けれど、どちらかにつくとしたらジオンの方です。だって、連邦はティターンズを、フォウみたいな少女を作っていたんですから」
「けれど、今はつくっていないぜ」と、僕は反論した。
「そんなの本当かわかりません。それに、僕をこうやって監視している連邦が嫌いなんですよ。こんなの許せないんです」
「なるほど」と、僕はいった。なるほど。
たしかに僕もこんなところに毎年何回も連れてこられたら嫌になるだろう。人は見世物ではないのだ。
「だけど、僕はまだ迷っているんです。第一、ファになんていえばいいんだろう。
彼女はきっと僕が戦場に出るのを好まないだろうし、そうすると僕は彼女と別れないといけないかもしれない。そして、それはもう不可能なんです」
「君は彼女を愛しているんだね」と、僕は聞いた。彼はこっくりと頷いた。
迷いのない頷きだった。彼は痩せたかもしれないが、少なくとも頷き方だけはうまくなっていた。そして、それが大人となることかもしれない。
「戦争にでるのは仕方ないことだと思うんです。シャアさんが昔言ったように僕らには新しい時代を作る義務があるんです。
権利ではなく、それは義務なんです。だから、哀しいことがあったとしても僕は戦わなければいけない」
彼は、きわめて抑えた口調でいった。なにか諦めているような、決意をあらたにしているような、どちらともつかない口調だった。


「けれど迷っているんだね?」と、僕は聞いた。
「すごく」と、彼は答えた。                                 

             
                                              

                        (後半に続く)
                                  
                                              

       
アオリ「ブライトが今だから明かすカミーユとの知られざるエピソード!衝撃の後編は(打ちきられなければ)次号!」